top of page

「第2回 鶴川駅を考える会」で生み出されたアイデア

第2回鶴川駅を考える会では「『みんなの駅のつくり⽅』― アイディアコンテストで上がったソフト提案の実現性と更なる発展を考える」と題して2018年度に実施された「鶴川駅アイディアコンテスト」で出されたアイデアをもとにした「アイデアカード」を使ってその内容をみんなで共有しつつ、実現に向けて更にアイデアを発展させるワークショップを行いました。その結果、各グループ内での議論を通して、以下のような提案が出されました。

グループA 鶴川ショーウィンドウ

 鶴川駅を、鶴川の魅力を発信する「鶴川ショーウィンドウ」として計画する。鶴川の特徴的な文化・自然・スポーツなどを発見し、街に出ていくことができる駅の仕組みをつくる。駅周辺は武相荘をはじめとする文化的なスポットや、豊かな自然をめぐることができるコース等、ネットワークを充実させる。また、「鶴川の玉手箱」というコンセプトで、鶴川のアーティストやクリエイターの方々が作品・活動を展開できる場をつくる。

グループB ほっとできる居場所

 駅舎だけでなく、駅周辺まで含めて「ほっとできる居場所」を提案する。駅舎では動線などの機能性をしっかりと担保した上で、可能な限りワークプレイスやカフェをつくる。駅周辺では鶴川の魅力的な地域資源を生かし、木漏れ日の落ちる芝生広場や鶴見川沿いにベンチを設置して都会の喧騒を忘れさせてくれる居場所をつくる。居場所に設置する家具や什器は寄付者を募り、名前とメッセージを刻んだ記念プレートを取り付ける。

グループC 流れる× 留まる

 まずは、住む人にとって心地よい街であることが重要である。そのうえで、人が落ち着いてくつろいだり、ちょっとした立ち話ができたりというような 「留まる」ための場をつくること、鶴川のまちの良さを伝えるため、ランニングステーションやスタンプラリーなど、点在する拠点に人が「流れる」ようにすることが必要である。また、駅を利用する人のデータを取得し、7万人の利用者を大切にする。

グループD 集まる駅・滞留できる居場所

 鶴川の自然を人を集める資源と捉えて散策ルートや緑化公園を整備し、駅をハイキングの発着地点とする。また、鶴川は市民活動が活発で異文化交流が盛んなので、より気軽に「滞留できる居場所」を駅につくり、「みんなが集まる駅」になるとよい。必要な機能は多数あるが、駅の敷地には限りがあるので、昼は子連れの主婦が利用しやすいカフェ、夜はサラリーマンの勉強場所というように、時間によって使い方が変わる柔軟な空間があると良い。

グループE 鶴川村に点在する価値を発信する

 蛍が顔にあたる、焼き鳥屋が多いなど、“鶴川ならでは”の価値を発見・発信する一方で、自然やスポーツなどの多くの人に受け入れられるコンテンツの拡充と発信も重要である。また、ショートムービーコンテストや市民プロデューサーなどの企画により、活動を推し進める主体を呼び込むこと、子どもたちによるコンテンツを充実させて、未来のまちの担い手作りとして子どもたちに積極的にかかわってもらうことが必要である。

グループF 学べる駅

 文化やスポーツ、農業や自然などの資源が充実していることが鶴川の特長であるため、それらを活用し、知ってもらう仕組みがあるとよい。地域で子どもが増えていることから、子どもの遊び場を増やしたり学べる場を充実させたりすることが必要。また、待ち時間に座る場所、暑さ・寒さへの対策などの駅利用環境や、駅への道中の安全確保などの基本的な整備も重要である。

bottom of page